TOP > こうゆうかんを知る > オリジナル受験コラム > 2019年 首都圏高校入試の展望

こうゆうかんを知る こうゆうかん独自の学習法や教育方針をご紹介。

[中学受験コラム]

2019年 首都圏高校入試の展望

2018/10/26

埼玉県公立・私立高校入試

 2019年度の埼玉県公立高校入試学力検査は2月28日の実施で、受験者の全員に5教科入試が課されます。当日の時間割は、国語、数学、社会、理科、英語の順です。合否選考は2010年度から「加算方式」で行われています。入試得点に、9科の内申や内申書(調査書)の特記事項などの換算点を足し合わせ、合計点の上位から合格者が決まります。これら選抜資料の配点や換算ウエートは各高校で異なっているので、自分の志望校を早めに確認しておきましょう。
 次に2019年度入試の受験作戦です。第一に「最後まで目標を高く持つこと」、つまりレベルが高めの志望校をめざし、あきらめずに実力を伸ばしていくことが大切です。とくに上位レベルの高校では、入試本番の「得点力」が合格の決め手になります。先に述べた通り、上位校の大多数は合否選考で「入試得点」の比率を上限程度まで高くしているからです。1月下旬の県内私立入試で、まず充分な押さえ校の合格を確保。私立を受けたあとは、公立入試(2月28日)まで約5週間をフルに活用して、実力を最大限までアップさせることが受験作戦のカギになるのです。

 埼玉県内の私立高校入試は一部の難関校などを除き、「1月中心」の受験地図が20年近くも定着しています。例年、県内私立は1月22日〜25日ごろに、大多数の高校が「併願入試」(併願推薦)を2、3回と集中的に実施。受験生の側もこれらの併願入試に詰めかけるという状況が続いているのです。埼玉の受験生は公立第一志望でも、私立難関校などが本命であっても、まず県内の1月併願入試を受験することが必須の作戦になっています。この併願制度で押さえの高校をしっかり確保し、気分的な余裕を得たうえで、公立や難関校にチャレンジしましょう。

東京都立・私立高校入試

 最近は受験のメインである一般入試の平均倍率が高くなっており、厳しい入試状況が続いています。都立の普通科では、2018年度の一般入試の平均倍率は1.44倍となりました。来春の2019年度も都立の一般入試では、とくに上位校は相当な「厳しさ」が続くと予測されています。したがって、5科の対策学習を全力で進めていき、入試学力を充分にアップさせ、2月の本番で高得点を取れるようにしましょう。
 本番の入試は、以前には3教科の学校もありましたが、2016年度からは5教科入試が原則です。入試得点・内申点のウエートは、2016年度から芸術科、体育科を除き、全校で入試最重視の「7対3」になっています。つまり、入試700点満点、内申300点満点とされ、どの高校でも入試学力の高い受験生が非常に有利ということです。合否選考で比重の低い内申ですが、2016年度から技能4教科の扱いが変わったことに注意しましょう。技能4教科の評定は、2015年度まで1.3倍とされていたのが2倍に変わり、9科内申のなかで重みが増しました。内申対策として、これら4教科(「音楽」「美術」「保健体育」「技術・家庭」)も、中3ではふだんの授業や定期テストにより真剣に取り組んでください。

 都内私立は約180校のうち9割以上の高校に推薦制度があります。なお、2019年度は成蹊で推薦が新設されます。1月22日が推薦入試の開始日で、同24日までに大半の学校で推薦の試験が行われます。私立第一志望者ならば、単願推薦の受験が適しています。難関・上位校の推薦は、各校の内申基準のほか、本番の学科試験などで競争が展開され、2〜4倍台の高倍率もみられます。そうした「激戦校」には推薦、一般の2段構えで臨み、合格を勝ち取りましょう。「B推薦」と呼ばれる併願可の推薦も、中堅校など多くの都内私立で実施しています。ただし、このB推薦は同様の制度がある埼玉、千葉など都外の受験生が対象です。

茨城県公立・私立高校入試

 茨城県立入試では、推薦が廃止され一般のみの1回に。定員は1回に集約され、一般の定員がある程度多くなりました。このため、県立全体(全日制)では一般の平均倍率は1.15倍となっています。
 学力検査は2019年度には3月5日に行われ、受験者全員に5教科入試が課されます。当日の時間割は、英語、国語、数学、社会、理科の順です。学力検査は各教科100点満点(各50分)で5教科ですから合計500点満点です。内申点は3年間の9科合計で135点満点です。合否判定の方法は、入試得点・内申点などを用いた2012年度までのA群、B群の選抜方式が「共通選抜」という名称で継続されています。

 茨城県内私立高校はひと昔前に比べて全体的にレベルアップ。県南の土浦エリアでは近年、トップ校の江戸川取手のほか、土浦日大、常総学院、茗溪学園などで東大合格者が出ています。レベルアップの原動力の一つは「学業特待」の制度です。この制度を1月一般入試に取り入れ、学力の高い受験生を大勢集めている高校が目立ち、入学後は特進コースなどの手厚い指導が成果をあげています。学業特待の制度とは、入試得点の上位者から「特待合格」を出すもので各高校では複数の合格区分を設け、学費面の“特典”に差をつけています。
 県立第一志望者にとって、私立の学業特待でどの合格区分に入れるかということは重要な「試金石」です。この結果が県立の合否予測の判断材料になるからです。学業特待は3月の県立入試を前に、模試のような役割を果たすのです。また万一、県立に不合格となった場合、押さえの私立に学費減免の特待入学ができるというメリットがあります。

群馬県公立・私立高校入試

 群馬県の公立高校では、2月の「前期選抜」、3月の「候期選抜」という枠組みで入試が実施されています。なお、2018年度にトップ校の高崎、高崎女子、前橋、前橋女子で定員(前期・後期の合計)がそろって320人→280人に削減。2019年度もこれら4校の定員は各280人のままです。前期の枠は定員の10%〜50%が標準とされ、この範囲で各高校が定めています。2019年度にトップ校の前期枠は高崎、高崎女子、前橋では30%、前橋女子では25%で4校とも前年(2018年度)と同じです。トップ校では前期の枠は小さく設定され、2018年度は定員減もあって3倍台後半〜4倍台の高倍率となっています。このような「狭き門」ですから、前期は「チャレンジ受験」と捉えて、合否に期待をしすぎないように。あくまでも「県立のメインは後期」と強く意識して入試に臨んでください。
 後期選抜の合否選考では、5教科の入試得点、内申書(調査書)が主な選抜資料とされます。トップ校は本番の入試重視が明確になっています。本番の5科試験は、各教科100点満点で500点満点が原則ですが、「傾斜配点」も認められていることが注目点です。トップ校は入試得点のウエートが非常に高くなって、「入試学力が今ひとつの場合は合格しづらい」という状況です。したがって5科試験の対策を全力で進めていき、入試学力を最大限にアップさせて、本番でトップ校の「合格点」を勝ち取ってください。

 群馬県内私立入試は例年1月を中心に行われています。県立志望者は、2月、3月の公立入試を受ける前に、私立の「特待生入試」を受験するのが基本的なパターンとなります。隣接の埼玉私立を併願するパターンもかなり広がっています。埼玉私立では、群馬から交通の便がよく、難関大学の合格実績も良い本庄東が主な押さえ候補です。より上位レベルの栄東なども視野に入ります。難関レベルでは、埼玉の早大本庄、慶應志木に挑戦する群馬生が多くなっています。ハイレベルな難関校対策で、県立の合格は確実になり、3年後の大学受験でも優位に立てるのです。実際、早慶附属校などに合格を飾り、県立トップ校に進学して、東大や医学部などの国立大学をめざす生徒も増えています。


無料体験授業はこちら 資料請求・お問い合わせはこちら

このページのTOPへ