栄東中学校へ進学

その他の合格校
巣鴨中学校 大宮開成中学校 埼玉栄中学校
合格

木村 恭輔くん

自信とは頑張り続ける自分を信じ抜くこと

小6になり、自分のこととして捉えるようになった中学受験

受験勉強で大切なのは自分が今何をするべきかを考え、行動すること。言われたことをするという受け身の姿勢ではなく、主体的に勉強に取り組むことでその結果は大きく変わってきます。
小3の2月から塾で学んできた木村恭輔くんは、気がつくと自分から勉強する習慣がついていました。授業のないときも自習室で黙々とテキストを広げて問題を解いたり、漢字などを書いて覚えたりする中で自然と、頑張って勉強する校舎の仲間の一員になっていったのです。
「小5のときから栄東中に行きたいと思っていました。たまたまテレビのクイズ番組に出演していた生徒が栄東中で大変優秀だったことと、校風なども気に入っていたからです。しかしその頃は、それほど勉強に身が入りませんでした。受験を自分のこととして受け止めるようになったのは小6になってからです。そこから勉強内容も大きく切り替えるようにしました」と木村くん。まず見直したのは得意科目だけではなく、苦手科目もバランス良く学習すること。そして、1日2時間位だった勉強時間も3時間から4時間へと増やしました。塾で堀井校長や他の教師が話していた入試への取り組み方や心構えを参考にし、自分でこうしようと決めて行動したのです。その結果はすぐに学力アップに現れ、1学期期間中に受けた2回の合不合判定テストでは、志望校合格可能性は80%と納得の結果を出すことができました。

悔しさもエネルギーに変えて勉強を加速

夏休みが近づく中で力を入れていったのは夏特訓の予習。この機会に今までの総復習ができ、受験勉強の土台づくりができると考えたのです。今何をするべきか、何のために勉強するのかを、このときも忘れることはありませんでした。
「会場では、初めて出会う生徒が多く、いつもとちがう雰囲気に圧倒されそうになりながら、精一杯確認テストに取り組みました。ただ思ってもみなかったところでつまずき、全枚数を終えることはできませんでした」
そのときに木村くんが驚いたのは、あの膨大な枚数の確認テストをすべて終了させたメンバーが3人もいたこと。校舎ではほぼ成績1位を継続していましたが、この夏特訓ではトップに立つことはできませんでした。
しかしその悔しさは、夏特訓以降さらに勉強を頑張るエネルギーに変わり、夏特訓の反省も含めて基礎部分の補強を行いながら、応用力をつけていきました。

苦しい受験勉強を仲間と乗り越える

秋からは過去問にも挑みはじめた木村くん。ところが初めて受験勉強で辛さを経験します。それは思ったように過去問が解けなかったこと。
「過去問ということで今までの学習した内容が問われると身構えすぎたのでしょうか。難易度の高い問題は歯が立たず、さらに基本的な問題すらも不正解が多く合格点に到達しませんでした。このときに塾の先生と相談してわかったことは、固めていたと思っていたはずの基礎部分がまだまだ弱かったことです。まだ基礎で足踏みしてしまっていることに焦りを感じましたが、冷静にそんな自分と向き合って学習に取り組みました」
基礎を完璧にする中で、木村くんは厚い過去問の壁を一歩一歩乗り越えていると実感していきます。次第に過去問でも合格点に達し、やがてその数値を超えることができるようになってきました。基礎部分も応用部分も配点は同じであったため、基礎問題の正答率が上がることで、全体の点数も高くなっていきました。また基礎がしっかりすることで難問を解く力もついていたのです。
また、こういった中で励みとなったのは同じ校舎の仲間でした。ずっと主体的に取り組んできた木村くんでしたが、孤独だったわけではありません。互いに競い合ったり、教えあう中でより真剣に勉強に取り組むことができたのです。良いところも悪いところも認め合い、なんでも話せる仲間がいることで、初めて経験した受験勉強の苦しみも乗り越えることができました。

入試初日が第一志望でも冷静に挑めた

そして、迎えた正月特訓。入試まで残りわずかと迫り、その緊張感とともにラストスパートの熱気に溢れた雰囲気で夏特訓以上の予習をして臨みました。その結果、夏特訓では果たせなかった確認テストの全枚数合格を叶えることができたのです。
「2学期には過去問で行き詰まりましたが、慌てず焦らず、じっくり腰を据えて基礎を学び直したことも正月特訓を好成績で終えることができた要因でした。順位は1位ではなく3位でしたが自分としては満足し、このまま入試まで全力で走り抜ける自信を持つことができました」
いよいよやって来た入試の本番。最初に受けたのが栄東中でした。人生初の入試が第一志望校。多くの生徒が緊張するはずですが、木村くんはちがっていました。
「今日まで頑張ってきた自分を信じることで、試験問題にはいつもの学習と同じように淡々と取り組め、十分に実力を発揮することができました」と木村くん。
結果は予想していた通り、合格。今、憧れの中学校で充実した学校生活を過ごしています。そんな木村くんが主体的に勉強に取り組むことができた理由は、さまざま負担をかけている親に心配をかけたくなかったから。今もその想いで自らを律しながら学習を続けています。将来の夢は小学校教師。学ぶことの大切さを伝えていきたいと夢を大きく描いています。