早大本庄高等学院へ進学

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立教新座高校 中大附属高校 川越東高校
合格

小森谷 有生斗くん

本気の決意でつかんだ第一志望校合格!

超難関コースで知った受験勉強の厳しさ

受験勉強で大事なのは、決意を固めて勉強に取り組むこと。それは簡単に思えるかもしれませんが、いつの間にか油断して気が緩んだり、弱気になって志望校を諦めかけたりすることもあります。小森谷 有生斗くんもそんな揺れ動く受験期を過ごした一人でした。
塾に通い始めたのは、中1が終わる頃の3月。それまでは学年2位の成績を取ることもあり、もっと頑張って1位を目指そうと思ったことが入塾のきっかけでした。しかし、入塾してすぐの確認テストでショックを受けました。それは皆が合格しているのに自分だけ不合格だったからです。その原因は、授業を聞いて理解できたと満足していた小森谷くんに対し、他の塾生たちは宿題を丁寧に行うことで、学習内容の理解だけではなく、定着まで確実にしていたからです。その経験から、学習というのは単に内容が「わかる」のではなく、問題を「解ける」ようになってはじめて完成することを痛感。それを実践した結果、確認テストの不合格はなくなりました。
そして中3になった小森谷くんは1学期から超難関コースに通いはじめました。「そこで圧倒されたのは学習内容の難しさとボリュームの多さでした。毎回の確認テストも不合格が多く、一気に自信がなくなりました。生徒の中には悠々と確認テストに合格する人もいて、自分との学力の差を感じました」
悶々とする日々の中でも、夏合宿は近づいてきます。「国英理社は予習の範囲をすべて終えることができましたが、数学だけ7割くらいまでしかできませんでした。残るは、ちょうど超難関コースで学習する難易度の高い範囲です。不安を残したまま夏合宿に参加したのですが、同じ部屋で過ごすことになったのは、超難関コースでもトップを走るメンバーばかりでさらにプレッシャーを感じました」
それでも小森谷くんは、前半で好調に合格枚数を確保。ところが最終日が近づくにつれて国数英で不合格が増え、同じ部屋のメンバーは順調に合格枚数を伸ばしていきました。それはいつもの超難関コースと同じ光景でした。結果的に15位前後の順位で合宿は終了し、決して満足のいく成績ではありませんでした。

学習内容定着のために宿題を繰り返し解く

2学期が始まりました。ある日、小森谷くんは校長の面談を受けていました。そのとき自身が今の学力に満足していないことや、その辛さを正直に話しました。入塾した頃から何度も温かく、時には厳しく支えられ、心から信頼できる先生だからこそ、ありのままの気持ちを伝えました。頷きながら、じっと耳を傾けていた校長は勉強時間を聞き、「今のような勉強時間では超難関校の合格は難しい」と厳しく指摘したのです。あまりのショックにこらえていた涙があふれ出した小森谷くん。それに対し校長は「不合格になって来年の春に悔しい想いをするのと、今必死で挽回するのと、どちらがいいかはわかるでしょう。まだまだこれから!だから今日から頑張ろう!」と熱く励ましました。
それからは勉強の時間だけではなく、その方法も変えました。超難関コースでの勉強が入塾したときと同じく、理解だけに留まっていたことに気づいたからです。超難関コースの学習内容は、今まで経験したことのない難しさだったため、宿題なども解説を読み、その解き方を理解できた段階でもう十分だと思っていました。小森谷くんは、その日から超難関コースの宿題も、自分で解けるようになるまで何度も繰り返すようにしたのです。勉強時間は自然に増えていき、やがて自宅や塾の自習では足りず、学校の休み時間も寸暇を惜しんで学習するようになりました。その結果、次の数学の確認テストでほぼ満点を取り、2学期最初の定期テストではついに念願だった学年1位を取ることができたのです。
一気に勢いが増した2学期。しかし、そこから続く道も決して平坦ではありませんでした。11月の北辰テストは今までになく低い偏差値まで落ちてしまったのです。後半から取り組みはじめた超難関校の過去問は、全く歯が立たず、数学が20点、頑張っていた英語でさえ50点に届かないときもありました。
小森谷くんはそんな中で気持ちが揺れ動くこともありましたが、仲間の頑張る姿や校長からの激励で前に進む力を得ることができたのです。その頑張りはすぐに結果として表れました。12月に塾内で行われた統一テストでは私立高校志願者の中で1位となったのです。

最後まで諦めなかったから合格できた!

過去問の学習もしっかり終えた上で迎えた超難関大晦日・正月特訓。しかし、思ったように確認テストの合格枚数が伸びず、順位は真ん中よりも下になってしまいました。それでも最後まで頑張ってきたことが自信になり、入試本番は、緊張しながらも実力を発揮することができました。「一番行きたかったのは、早大本庄でした。高校生活はもちろんですが、それ以上に大隈講堂のある早稲田大学に憧れました。ただ当日の試験は受験した超難関校の中では全然手ごたえがありませんでした。特に英語の長文が難しいと感じました」
しかし結果は見事に合格。小森谷くんは、その要因として「絶対に合格すると信じて、最後まで諦めなかった」ところにあると話します。数学の過去問学習で難易度の高い問題があっても途中で投げ出さず、アウトプットできるまで取り組むことによって入試で解けた問題もありました。英語の長文問題は厳しさを感じながらも、最後まで執念で挑んだことが合格ラインの突破につながったのかもしれません。
今、小森谷くんは勉強と部活を両立しながら充実した高校生活を過ごし、早稲田大学で学ぶ日を目指して決意を新たにしています。